質問
円安時円高時の電力株は、どの分野がどう伸びてきますか? |
解答
いい質問です。 電力株は為替の影響を大きく受けます。 特に日本は燃料(LNG・石炭・石油など)を海外から輸入して発電しているため、円安・円高でコスト構造や利益の出方が変わります。 分野ごとに整理しますね。 円安時(輸入コスト増 → 利益圧迫) * 火力発電依存の高い電力会社 * LNGや石炭の輸入価格が円ベースで上昇し、燃料費が膨らむ。 * 燃料費調整制度である程度は電気料金に転嫁できるが、規制・政治的圧力が強いと完全には反映できず、収益圧迫要因に。 * 再生可能エネルギー(太陽光・風力)関連 * 輸入機器(ソーラーパネルや風車部品)は円安でコストアップ。 * ただし、発電した電気は国内需要ベースなので、為替影響は限定的。 * 設備投資コストは増えるが、売電価格(FIT/FIP)が固定なので、長期的に安定。 * 原子力発電を再稼働している電力会社 * 燃料の輸入量が火力より少なく、為替の影響を受けにくい。 * 円安局面では「コスト安定源」として評価されやすい。 円高時(輸入コスト減 → 利益改善) * 火力発電依存の電力会社 * LNG・石炭の輸入コストが下がり、収益改善。 * 特に燃料費調整制度のタイムラグで「円高メリット」がしばらく続くケースあり。 * 再生可能エネルギー関連 * 設備輸入コストが下がるため、新規投資・建設に追い風。 * 特に太陽光パネルは海外依存度が高いので恩恵大。 * 送配電分野(電線・変電設備などインフラ系) * 為替の直接的影響は小さいが、円高で資材価格が下がると投資コスト抑制につながる。 全体のまとめ * 円安時に相対的に強い分野 * 原子力を持つ電力会社(燃料コスト安定) * 既に設備稼働中の再エネ(運転コストが小さいため為替影響が限定的) * 円高時に強い分野 * 火力発電依存の電力会社(輸入燃料安) * 新規投資を行う再生可能エネルギー(設備輸入コスト減) |
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